TOKYO HAIRDRESSING AWARDS 2018

TONI&GUY JAPAN / 雑賀 英敏

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TONI&GUY JAPAN

雑賀 英敏

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クリエイションは
もっと、もっと自由でいい。
リミットなんてどこにもない

新しい表現をしようという気概が感じられた

今年は応募作品数がめちゃくちゃ増えたので、全体的に迫力があり、お世辞抜きでレベルが高いなと思いました。
リアルデザイン部門は、非常にギリギリのところを攻めているものや、新しい表現をしようという気概が感じられました。洗練されている作品が多くあり、最終ノミネートに残った作品は拮抗している感じがして選ぶのも迷いました。僕が個人賞に選んだのは全体的にインパクトがあり、ちょっとポジティブで楽しそうな雰囲気の作品です。シンプルですが、動きとシルエットと遊び心がマッチングしていて、見れば見るほどいいなと思いました。

社会への問題提起が感じられる作品も

クリエイティブデザイン部門は、色々な作品があって面白いなと思う反面、枠からはみ出したハッとするような表現がちょっと少ないように感じました。その中でも目を引いたのは準グランプリ作品です。全体的にちょっと違和感があり、そこにパッと見た時のインパクトがある。シルエットで髪の毛を表現していて、女性像もジェンダーレス。コントラストがハッキリしていて潔い感じがいいなと思いました。服の素材はストローかな?今、海外ではプラスチック製ストローの廃止が社会問題になっているけど、そういった世の中の流れに逆らった反骨的な表現をしている気がしました。僕の思い込みかもしれないけど、そういうストーリーを勝手に想像させるような雰囲気が面白いですね。個人賞に選んだ作品は、暗めの世界観がインパクト大で、シンプルなんだけど、ちょっとした違和感が後を引いて何度も見てしまう。ミニマムな中で最大限の効果が出ている作品だと思います。

世界へ発信するには後少しのチャレンジが必要

THAは日本で一番エントリー数が多いフォトコンテストだし、日本から世界へ発信すると考えた時に、リアルデザイン部門は、あとちょっと境界線を押し上げてレベルを上げるチャレンジが必要だと思います。今回、上位に選ばなかった作品の中にロング、ミディアムの良い作品が何点かありましたが、まだショートに偏っているので、来年は幅広いチャレンジに期待しています。海外ではスタイリングの時代が来ているので、もう少しグローバルなスケールのスタイリング技術も見てみたいですね。
クリエイティブデザイン部門は、もっと驚くようなカッコいい作品が創れるはず。クリエイションはもっと、もっと自由だし、リミットなんてどこにもありません。答えを知っているのは自分だけなのです。美容以外の色々な分野からもインスピレーションを探してくれば様々に表現できるのではないでしょうか。皆さん、レベルと器用さはあると思うので、空振りを恐れずにフルスイングしてほしいですね。最初のプロットでやり過ぎというぐらい大味に創っておいて、そこから引いて洗練させていく方法もあります。心の奥底にあるものを最大限引き出して、皆をあっと驚かせ、楽しくさせるような作品を創ってください。