DaB / 八木岡 聡

DaB

傾向と対策にとらわれず
自分の世界観を
もっと深めていこう。

八木岡 聡


応募総数1,376作品! 国内屈指のコンテストに

 第5回目を迎えた今回は、リアルデザイン部門が531作品(321名)、クリエイティブデザイン部門は845作品(433名)と過去最高の応募総数を記録しました。リアルデザインとクリエイティブデザインという2つのコンセプトで区分けされ、クオリティー、創造性ともにこれほど高いフォトコンテストは他に多くはありません。まず、審査方法について。グランプリを含む3位までの上位入賞作品は、審査員全員のコンセンサスが取れています。特別賞は全作品から。個人賞に関しては、なるべく多くの方を評価するため、今年から上位入賞作品以外から各審査員が選出をしています。

「シルエットへの挑戦」と「形への挑戦」が感じられた

 リアルデザイン部門は昨年まで、ヘアカラーを中心に風が吹いていたり、光が当たっていたり、少しナチュラルな傾向にありました。今回の上位作品から感じたのは「シルエットへの挑戦」です。例えば、グランプリの作品は、ただのナチュラルではなく、ビッグヘアにしながら、そこにモデルと髪の動きを調整しています。このようにリアルな中にも創造性があり、ハイクオリティなチャレンジをされている作品が多く見られました。
 しかし、同部門はウィッグを使わないことがルールですが、中には、私の勘と見識からウィッグのようなテイスト、テクスチャーだと感じた作品もあり、審査に悩みました。実際は地毛を使っていたとしても、そう感じさせるということはマイナスにつながりますので今後、留意してください。クリエイティブデザイン部門の上位作品から感じた傾向は、ヘアを生かした「形への挑戦」です。グランプリの作品は、スクエアのシルエットと毛流れ、ツヤ感が顔との整合性が高く、その上にラインを入れるなどメイクアップの造形的な工夫もされています。全体のバランスにおいて今っぽさというより、強さを感じて評価しました。

「傾向と対策」に影響され過ぎてはいませんか?

 総評として、リアルデザイン部門のクリエイティブの方向性は今がちょうど良いのではないかと思いました。また、クリエイティブデザイン部門のほうは、リアルデザイン部門に出してもいいと思うようなリアル寄りの作品が多く見られました。そして、クリエイティブな表現方法が近年入賞した作品の傾向と対策に影響され過ぎているのではないかとも感じました。モデル選びも良いし、テクニックのスペックやアイデアがある人だとわかっても、なぜか見る者の目に新鮮には映らない。きっと、本人も満足感に欠けるのではないかと思います。もっと自分の大好きな世界感、オリジナルのストーリーを深めていくことが大事。そこに見る人の心を打つものがあるのだと私は思います。たとえ自分の世界観を追求した作品で勝負し、残念な結果に終わったとしても、次の年にモデルやコスチュームなどを変えて挑戦してみたら、また新鮮に見えることもあるので、是非、続けてほしいと思います。来年もさらに新しい世界観を見せてくれる、多くの力強いクリエイティブ作品を期待しています!

Model Parameters

Model Skills